「転職するしかない」―理想の職場が新事業を始めた瞬間、迷いは消えた
「これは転職するしかない」。訪問看護ステーションfirstが居宅介護支援事業所を立ち上げたと聞いた瞬間、牧山さんの中で迷いは消えました。
前職でケアマネージャーとして連携していた頃から、この事業所との「相性の良さ」を確信していたからです。入職を決めたのは、直感に近い確信でした。
そして今、医療度の高いケースに挑戦しながら「仕事が楽しい」と語るその言葉には、選択への一片の後悔もありません。
確信に満ちた決断―前職から積み重ねた信頼関係

——入職の決め手になったことは何でしたか?
firstとは、前職からケアマネージャーと訪問看護という関係で一緒に仕事をさせていただいていました。そのときからすごく信頼できる事業所だなと感じていて、好感を持っていたし、一言で言えばすごく相性が良かったんです。
なので、firstが居宅を立ち上げたと聞いたときに、「これは転職するしかない」と思いました。
——信頼や相性の良さは、具体的にどういったところで感じましたか?
ケアマネージャーとして多くの事業所と連携してきた経験があるからこそ、firstの対応の質の高さが際立って見えていました。
とにかく頼んだことに早く対応してくれますし、きちんと報告をしてくれる。それから、一緒に問題を解決しようとする姿勢ですね。そういったところが、ケアマネージャーとしては本当に頼りになる事業所さんだなと思いました。
ワクワクしかなかった入職前―不安を感じる余地もないほどの期待
——入職前に何が一番不安でしたか?
不安は本当になくて、ただただfirstで働けることが楽しみでしかありませんでした。
firstのある灘区の地名もわからない状態だったので、入ってからは覚えないといけないという不安はありましたが、入職する前は特に不安もなく、早く働きたいと思っていました。
——ワクワクされていたということですが、具体的にどういったところに一番ワクワクされてましたか?
「立ち上げから一緒にできるっていうところですね。入職したのは立ち上げから2ヶ月後でしたが、まだ組織として新しい段階で、これから自分たちの手で作り上げていけるっていうのが一番のワクワクポイントでした」
立ち上げという特別なタイミング——それは、組織の土台から関わり、文化や仕組みを自らの手で形作っていける貴重な機会でした。
——実際に働き始めてから、何かギャップを感じましたか?
とにかく仕事が楽しくて、「思っていたのと違う」といったことは一切感じなかったですね。
入職前の期待は、現実によって裏切られるどころか、日々確信に変わり続けています。
チームワークという文化―年齢を超えた協働の姿勢
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——入職後に「firstってこういう会社だな」と思った出来事はありますか?
年齢差を感じさせない職場の雰囲気ですね。みんな若くて元気があるんですが、とにかく優しいです。
年齢関係なく楽しく会話をしてくれますし、何しろチームワークがすごい会社だなと思いました。
——具体的にチームワークがすごいと思ったエピソードは?
ケアマネジャーという仕事は、利用者さんの人生を預かる重責のもと、基本的に一人で判断を下しながら進めます。
「これで本当に最善なのか?」と、担当する利用者さん一人ひとりの状況に正解のないケアプランを悩み抜き、関係機関や多職種との調整で板挟みになることも。
その過程で押し寄せる「失敗できない」というプレッシャーや、誰にも相談できない孤独な葛藤は、最終的には自分一人で抱え込み、時に燃え尽きそうになりがちです。
ケアマネージャー同士の会話の中で、「こういうケースがあって困ってる」という話をすると、みんなが意見を出し合って一緒に考えてくれるんです。
困ったときに相談できる仲間がいて、一緒に考えてくれるチームがある。一人で抱え込まなくて良い環境は、仕事の質を高めるだけでなく、心理的な安心感をもたらしますね。
医療度の高いケースという挑戦―成長の機会に満ちた環境
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——振り返ってみて、あれは挑戦だったなと思うようなことは何かありますか?
firstに入って、医療度の高い利用者さんと関わることがとても増えました。
日々、常に先のことを考えないといけないという点が、自分の中で挑戦だなと感じました。
——医療度が高いとは、具体的にどのようなケースですか?
末期がんや看取りですね。firstでは、全体の3分の1以上はそういったケースかなと思いますが、それぞれに病気の違いがあり、もちろん生活環境も違います。
お一人お一人に合ったケアマネジメントをするので、とても勉強になっています。
——医療職の方々と連携していく中で、印象に残ったやり取りや出来事は?
医師との連携は、ケアマネージャーにとって一つの壁です。医療と介護、それぞれの専門性や視点の違いから、コミュニケーションに難しさを感じることも少なくありません。
でも、firstの看護師さんが間に入って連携を取ってくれて、医師からの情報もケアマネージャーにきちんと報告をくれます。連携の取りやすさは、firstならではだなと思っています。
——今後、自分の中で挑戦してみたいことはありますか?
医療度の高いケースが多く、他職種との連携もあるので、もっと勉強していきたいです。
この環境は本当にありがたいことで、医療度の高い利用者さんを受け持つことができるのは、確実に自分の成長につながると思っています。
学びの深化―多職種連携がもたらす専門性の向上
——新しく身につけたいスキルや資格はありますか?
せっかく看護やリハビリとの関わりがあるので、その分野についてもっと学びを深めたいですね。がんや心疾患、透析など、そういったところをもっと知っていきたいと考えています。
これまで理学療法士さんや作業療法士さんにリハビリをお願いしても、ただ「お願いします」で終わっていたんです。firstでは「こんな感じで困っているんだけど、どういうリハビリがいいと思いますか?」といったような話をすることもあります。とても丁寧に教えてくれるので、勉強になります。
——知識が身につくことで、今後どういうケアプランに活かせそうですか?
知識があるのとないのとでは、ケアプランの内容がまったく違ってきます。自分自身のスキルを上げることで、ケアプランの内容はもちろん、その前のアセスメントの質が上がる。
すると、利用者さんに対して提供できる提案の幅が広がって、より質の高いアセスメントシートやプラスケアプランが作れるのではないかと感じています。
5年後の理想像―引き出しの多いケアマネージャーへ
——5年後、ケアマネージャーとしてどんな自分になっていたいですか?
専門職として、利用者さんに豊富な選択肢を提供できるケアマネージャーになりたいです。
神戸の社会資源を活用できるように、知識が豊富で引き出しがいっぱいある、その引き出しを自分の宝として、利用者さんに提案ができるようなケアマネージャーになりたいなと思っています。
——引き出しが多いというのは、具体的にどんなイメージですか?
介護保険で利用できるサービスは本当に限られています。だからこそ、幅広い知識と情報が必要です。
介護保険外で利用できるサービスや、無料で使えるような福祉サービスといったところの引き出し。何か困ったときに「こういう提案ができますよ」というのをたくさん持っているのが理想ではあります。
——5年後に向けて、今から勉強していることや取り組んでいることはありますか?
研修に参加することですね。この灘区に来てまだ数ヶ月なので、これからもっとこの地域の特色を深めていけたらなと思っています。他のケアマネージャーさんとの横のつながりといった関係性も大事にしていきたいです。
ケアマネージャーの仕事は、何が正解か悩むことが多いんですよね。横のつながりがあれば、わからないことを聞いたり、悩みを相談したりできるのではないかと思っています。
ワークライフバランスの実現―心の余裕が生む好循環
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——転職して、プライベートで何か変化はありましたか?
職場が近いのと、残業がほとんどないので、プライベートや家族との時間をとても有意義に過ごせるようになりました。以前は本当に時間に追われていて、帰って、ご飯を作って、お風呂に入って寝る、そんな感じでした。
今は時間に余裕を持って、プライベートはプライベートで楽しんでいますし、すごくバランスが取れていると思います。
——firstで働くようになって、一番変わったことは何ですか?
心の余裕です。前の職場では、帰ってからも仕事のことを考えたり、心配なことをずっと引きずったり、そういったところが多かったように思います。
でも、今はゆとりがあるからか、あまり帰ってから仕事のことは考えません。電車に乗ったらもう忘れてるくらい、あまり気にすることがなくなったのは、やっぱり心にゆとりができたからだと思いますね。
——余裕が生まれたことによって、今後挑戦したいことはありますか?
習い事を始めようかなと思っています。今度入職する職員がいるんですが、その職員の履歴書の字があまりにもきれいすぎて感動したんです。
話を聞くと、ペン字を習っているとのことで、それは自分にとってもすごく投資になるのではないかと思い、始めようと考えています。
柔軟な働き方が支える質の高いケア
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——柔軟な働き方を「ありがたい」と思った瞬間はありますか?
とにかく休みの取りやすさです。ケアマネージャーは土日祝日休みの他に、夏休みや年末年始休暇もあるので、年間休日が125日あるんですね。これは他と比べても珍しいと思います。
firstは休みが多いうえに、フレックス制や時間休も導入しているので、夕方ちょっと用事があるとか、病院を受診したいといったときにも、1時間休、2時間休を取って休めます。こういったところが、すごく働きやすいと思います。
——時間休があることで、仕事の質などにも何か良い影響はありましたか?
病院に行きたいとなったときに、仕事が終わってからでは診察時間に間に合わないことがあります。わざわざ有給を取って休まなくても、1時間休、2時間休を取って夕方病院行けるというのは、すごくありがたいです。
朝の時間にも取れるので、子育て世代の人たちにも嬉しい制度ですよね。
平和な職場―協力し合う文化が生み出す安心感
——firstの雰囲気を一言で表すとしたら?
「平和」じゃないですかね。本当に平和だと思いますよ。
人間関係が良いので喧嘩することもないですし、だから仕事に対するしんどさがないんだろうなと思っています。
——人数が増えてきたことによって、変わったことは何かありますか?
人数が多いからこそ、いろいろな知恵が出るんだろうなと感じています。楽しいイベントもたくさんあります。
代表が、美味しいトウモロコシを全スタッフのために注文してくれたんです。そのトウモロコシの話になったときに、firstで夏祭りをしようという話になって。焼きトウモロコシやフランクフルト、流しそうめんにかき氷もいいね、と夏祭りの企画について話しているのを聞くと、なんて平和なんだろうと思います。
これからのfirst―信頼される居宅を目指して
——今後firstでどのようになっていきたいですか?
訪問看護ステーションのほうはもう有名になっていて、ケアマネージャーからも利用者さんからも、他の事業所からも信頼される事業所になっています。
せっかく同じ会社に居宅、ケアマネージャー分野ができたので、「介護で困ったときにはfirstのケアマネージャーに相談しよう」と、いつでも頼ってきてもらえるような居宅介護支援センターを目指していきたいなと思います。
——firstに相談しようと思ってもらうために、どんな工夫や取り組みを考えていますか?
まず、「firstにケアマネージャーがいる」ということをしっかりアピールしていかないといけないと思います。
代表が講師になっていろいろ研修をしているんですが、そういうところでもアピールしていきたいです。
——ケアマネージャーがいることで、具体的に何が変わりますか?
病院から訪問看護に結構新規の依頼が来るんですけど、そこにケアマネージャーがいることによって、介護保険での利用が必要な方については「じゃあケアマネージャーもfirstさんでお願いできますか」となるケースが非常に多いんです。
逆もあります。たとえば、ケアマネージャーをfirstでお願いして「firstさんは訪問看護もあるから看護もお願いします」といったケースです。
firstのようにワンストップでサービスを提供できるというのは、利用者さんにとっても連携する側にとっても、すごく大きなメリットだと思います。
信頼関係から始まる、理想の働き方
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「相性の良さ」という直感が、確信へと変わっていく過程。前職から積み重ねてきた信頼関係を土台に、新しい挑戦の場として選んだfirst。そこで得たのは、医療度の高いケースに挑戦できる環境、多職種との密接な連携から学べる機会、そして何よりも、一人で抱え込まずに協力し合えるチームでした。
心の余裕が生まれ、プライベートも充実し、さらに仕事への意欲も高まる。牧山さんはこの好循環の中で、5年後の理想像に向かって、今日も着実に歩みを進めています。
——最後に、これから応募を考えている方にメッセージをお願いします。
firstが求めているのは、利用者さん一人ひとりに真摯に向き合い、チームで協力し合いながら、より良いケアを追求し続けられる方です。医療度の高いケースに挑戦したい、多職種連携の中で成長したい、そして何より仕事を楽しみながら利用者に寄り添いたいと考えている方。firstには、そんなあなたの成長を支える環境と仲間がいます。
年間休日125日、フレックス制、時間休の活用。働き方の柔軟性は、心の余裕を生み、その余裕がより質の高いケアにつながります。仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、専門職としても成長できる。
そんな理想の働き方を一緒に実現しませんか?firstで、あなたの理想のケアマネージャー像を一緒に追求していきましょう。