自分たちじゃないとできないことをすることがfirstとしての在り方かな。
神戸で一番頼れるステーションにしたい。「頼れる」というのは、売上とか人数ではなくて最後の砦という意味で。この症状はfirstさんしか無理でしょ。という世界観を目指している。

だからこそ、どんなお問い合わせも断らないことを徹底しているよね。
僕たちは全国展開とかは全く考えていなくて、現在もこれからも神戸市灘区を中心に東灘区、中央区で訪問看護を提供していく。今提供しているエリアの利用者さんの生活をより改善していきたい。

そうだね。
神戸市の東エリアだけと公言しているのも、これ以上拡大すると自分たちの大切にしている想いを見失いそうだから。病院と同じくらいの質でというのは難しいかもしれないけど、知識量に関しては近づけたいよね。

訪問看護をしたいというのは大前提として、firstでどう過ごしていきたいのか、何を目的として働くのかをしっかり答えられる人と仕事がしたいかな。

僕も同じ考えかな。
経験年数やこれまで何を経験してきたとかも全く重視していない。訪問看護はどこまでいっても大切なのは、その人の「芯」と利用者さんに対する「想い」だと思っているので。人間性がしっかりしている人であれば、誰が入ってきても仲良くやれると思っているかな。
あ、でも僕は最近面接に1回も入ってないんですけどね。

人間性は大切だよね。
訪問看護は患者様の様々な思考や価値観をイメージして看護サービスを提供することが大切だと思う。だからこそ相手を想い、考え続けることを僕自身含め、スタッフ全員とも共有している。その積み重ねが患者様にもその誠意が伝わると信じてる。

うちは訪問看護にあつい想いを持った子しかいないよね。
今事務所の近くにいるから見学に行ってもいいですかって電話をかけてきた子もいれば、訪問看護ステーションの立ち上げに関わりたいという子とか。本当に熱量を感じる。僕たちとしても刺激になっている。今後も求職者の方としっかり向き合い、価値観の近い子を採用していきたいよね。

看護小規模多機能居宅介護施設を建てることが目標だね。
設立前は何の後ろ盾もないけど、神戸市に電話してどうやって建てるのか聞いたこともあったな。まずは会社を設立してからにしてくださいって言われたり、施設設立のための補助金はあるけど結果を出した上で計画性がないと採択されないと言われたりもしたね。今から考えるとかなり申し訳ない電話だった。

そんなこともあったね（笑）
灘区は看護小規模多機能居宅介護施設がないから、なんとかしたいって気持ちが先行してた気がする。今もその気持ちは変わらないけど、あと数年あれば建てられるところまでは来ているよね。

看護小規模多機能居宅介護施設があれば、医療的なケアが必要な人や症状が重い人をもっと迎え入れる仕組みが増える。そうすれば医療依存度が高い患者さんも自宅に戻れる可能性が高くなるし、生活の質が確実に上がる。この想いを僕たちだけでなく周りにも影響を与えながら地域医療に貢献していきたい。それが社会に対して僕たちができることなのかなと思う。